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トライアスロンをライフワークとするYabyが綴るめしメニュー。たまにワンコもね。


by yyaby
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エジプト 1日目 カイロ -観光編-

自称”政府公認”案内役のオヤジは案の定ツアーデスクに連れて行った。
私も時間つぶしをどうしようか考えていたので、付いて行って話を聞く事にした。

小部屋に行くと、案内役のオヤジが去っていった。
かわりにとーってもニコニコして机の向こうからデブおやじが、「やあ、ようこそエジプトへ!」と握手のために手を差し出す。

「時間つぶしにどこか行こうと思うけど、何かある?」
「ギザのピラミッドはどうだ?」
「ピラミッドは後でいくから今は行かない。」
「そうか。でも半日コースだからピラミッドがいいと思うよ。」
「だから後で行くから行かないんだってば、今日は。」

「博物館は?」
「エジプトは博物館の事? それはいくら?」
「博物館とOldカンロと○×博物館を回って$80。」
「高すぎる。そんなにいっぱい行きたくないから博物館だけでいい。」
「それじゃあ時間が余るよ。」
「いいいい、博物館だけで。いくら?」
「$50。」
「高い。そんなに払えない。」
「$40。」
「$30だったら払ってもいい。」
「博物館のチケット込みの値段なんだよ。」
「じゃあチケットっていくらなの?」
「40EP」 (<=驚く事にこれは本当の値段だった!)
「そんな高くないじゃん。$30しか出すつもりないから。」
「OK,OK。$30でいいよ。担当の運転手呼ぶから待ってて。」

相場を知ってる人なら$30でもすごく払いすぎ!とわかるだろう。
本当にこれは払いすぎなのだ。
空港前のTAXIを捕まえて、博物館に行って、またTAXIで空港に戻ってくれば、全部で$20もかからないだろう。
ただ私の場合、大きな荷物という問題があったので、荷物を抱えながら何時間も博物館なんて見れないし、かと言って荷物を預けるクラークなんてものがあるのとは思えなかったので、仕方なかった。
そして、ガイドブックには書いてあるけど、相場なんて着いてすぐには分からない。

博物館に行って分かったのだが、荷物のクラークはないけど、カメラが持ち込み禁止となっているので、それを預ける場所がある。
そこでTIPでも渡せば預かってもらえただろう、と思った。


TAXIおやじは、私を自分の車に案内する。
空港を出たそこは青く晴れた空と乾いた空気と広がる砂漠だった。
砂漠は砂というよりも、岩がごろごろした植物のまったく生えてない荒涼とした土地のような感じ。
気温は乾燥してるのもあって、涼しいというよりは寒かった。

TAXIは汚ったないバンだった。
中も掃除されてなくて汚い。そして埃だらけ。
日本からのツアーだと綺麗な観光バスでの移動だから経験しないと思うが、こういう観光のための車や街を走るTAXIは汚い。
きっと掃除してもこの砂漠の埃ですぐ汚くなるから、無駄なのでやらないんだと思う。
車はも古くて、オートウィンドウなんて皆無だし、手で回して開ける窓のその取っ手すら無い車がほとんどだった。

普通TAXIを捕まえたりすると後ろに乗るが、こっちでは乗客が前に乗る。
話すのが好きなだからか何でかはわからないが、皆そうしてる。

オヤジが前に乗るようにドアを開けるので、助手席に乗った。
勿論シートベルトはしっかり閉めた。

エジプトに行った人に是非試してほしいのが、このローカルタクシー。(こんなツアーのでも可)
そして助手席に乗って、恐ろしく荒い運転とそれぞれが自分勝手な道路中に広がる車とのカーチェイス、そして車無視の道路横断の人々とのかけ引きを楽しんでみてほしい。
下手な遊園地の乗り物よりもハラハラの連続だ。
車を運転する人なら、右足つっぱりっぱなしなのは言うまでも無い。(アクセルじゃなくて勿論ブレーキ踏むためね)


思いもしないアトラクションを行きしなで楽しむことになってしまったが、まもなくしてエジプト博物館に車が着いた。
外はこんなの

数年前の地球の歩き方にはカメラ持込はお金を払うと書いてあったが、全面的にダメになったみたいだ。
預ける事に不安を感じたが、みんなそうせざるおえないので、預けている。
ちなみに出たあとにはちゃんと預けた2台のカメラは受け取れた。

中に入る。
館内案内のパンフレットみたいなものは一切ないので、ガイドブックを頼りに見て周る。
1階には大きな像や彫刻たちがずらーっと展示されていて、圧巻だ。
説明書は細かくてよく読めないので、この際無視。
石棺もたくさん展示されている。

2階は小さなものが中心だけど、ツタンカーメンの墓から出た黄金の秘宝を展示してある部屋や、代々の王や王妃のミイラが展示されている部屋(有料)がある。

黄金の秘宝は一番の見どころだったと思う。
とにかくキンピカ。ぜんぶGold。細工もすごく細かくてまさに芸術品だ。

古代エジプトの王たちで一番自己顕示欲が強かったラムセス2世という王がいる。
この人はやたら自分の像を、それも巨大なのをいたるところに作らせた、今で言えば不動産王ドナルド・トランプ風な王様だった。
そのラムセス2世やその王妃のミイラが展示されている部屋も行ってみた。
有料で入館料の2倍以上の結構なお値段。
確かに何千年も前のそれはそれは有名な人なのだけど、こうやって見てみると小っちゃいシワシワな物体でしかなくなっていて、しかも世界中に人々にさらされて、ちょっと何だかなぁって思ってしまった。
正直、別にこんなに高い入場料払ってまで...って少し後悔した。

2階には最古のパピルスも展示されているが、部屋番号がとびとびでかなり見つけにくかった。
でも見つけて、一応見た。

とにかくこの博物館は見るものがたくさんあって、そんでもってあんまり整然としていない。
物置?って感もあるが、きっと採掘したものが多すぎて置く倉庫も無く、もてあましてるに違いない。
いくらか売って増築費用にでもすればいいのに...と思った。

もう大体見てまわって、閉館時間も近づいてきたので、博物館から出た。

この後シャルムに行くまでについて次回に。
by yyaby | 2006-05-23 01:42 | おたのしみ