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トライアスロンをライフワークとするYabyが綴るめしメニュー。たまにワンコもね。


by yyaby
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エジプト 10日目 カイロ 3

ラクダのおやじと別れた後、”音と光のファンタジーショー”のチケット売り場に向かった。
このチケット売り場はピラミッドの入場券の所とは違うのだ。

家と家の間の路地を歩いていると、向こうから聞き覚えのあるフレーズと訛りで誰かが私に話しかける。
「How are you doing?」

その方向を振り向くと、ターバンを巻いた顔に深いしわのある、割と体のガッシリしたおじいさんが椅子に座って、こっちを向いて手を振っていた。

私はおじいさんのとこに行って、聞いた。
「Were you living in United States?」

おじいさんはガタガタな歯を見せてニコニコしながら言う。
「そうだよ。ニューヨークにいたんだよ。その当時はイスラムもカソリックも何の制約も無い’何でも教会’みたいなところで牧師をしてたんだ。大統領とかも来た重要な催しでVIPで招かれたりもした事あるんだよ。」

おじいさんは、エジプト人たちがいつも言うように、「お茶でも飲むか?何がいい?シーシャ(水たばこ)でもやってくか?」と聞く。
「さっきお茶飲んだばかりだから大丈夫。ありがとう。」と断った。

もうチケット売り場も開いているので、ほんのしばらくだけ話して立ち去った。
「また、おいでなさい。」
「ありがとう。またギザに来たなら、ここにも寄るよ。」


チケット売り場に来た。
私の見るコマはドイツ語での説明だった。
日本語か英語は今日は無かったので、まあいいかと思ってチケットを買った。

夕暮れのピラミッドを前に、カフェみたいなところに席を取る。
それほど混んでなかったし早く行ったので、好きな席を確保できた。

お腹が空いていたが大したものが無かったので、ポテトチップスとエジプトワイン、その名も’オベリスク’を頼んだ。

サンセットをバックにしたピラミッドとスフィンクスを見ながら飲むワインは、(例え安物ワインでも)格別だった。
絶対忘れない、この光景

日も暮れてすっかり気温は下がった。
そして、突然ピラミッドとスフィンクスがライトアップされて、ナレーションが始まった。
ドイツ語なので全然わからない...。
やっぱり少なくとも英語のやつにしたほうが良かったかなぁと後悔。
それでもスフィンクスの隣に映し出されるスライドとそれに合わせて変わるライトアップを見てるだけでも面白かった。

残念ながら、写真は暗くてちゃんと写ってなかった。
代わりに、オレンジ色の空とシルエットみたいに映るピラミッドの風景でも。
by yyaby | 2006-06-09 10:15 | おたのしみ